夫ファースト<Tさんのリアル>その4

アメリカ行きがターニングポイントとなったTさん。
さて、その後はどうなったのでしょうか?

離婚するかしないかの迷い


アメリカに行く前にもうだめだとわかっていたのに、なんで別れなかったんですか?その選択肢はなかったんですか?

本当に別れるという発想はあまりなかったですね。自分の親も、親の世代って仕方なく結婚している人って多いですよね。

 

親に言われた人と結婚して、いわゆる政略結婚もあるし。

子どもが大きくなってから離婚する人も多いですけれど、そういう意味でうまくいかなくても一緒にいるものだという思い込みはすごくあったような気がします。

すぐ別れようとならなかったのは、私はそれだったのかなと今は思います。

あと、両親の仲がよくなかったので、辛いことがデフォルトになっていた部分もありましたね。

 

Tさんの思考の中に、別れるという選択肢がなかったのですね。

そうですね。でも、それはよくなかったとも思います。

その時に、簡単に離婚しなくてよかったと思う一方で、やはり子供の代にそういう我慢をさせたいかというとそれは違って。

最初から人は他人だから、他人を尊重することがどういうことなのか、考え方も違うし、生活も違うし、それを言葉で解決しなさいって言います。

いつも子供に「普通に言って」っていうんです。

すぐ怒ったり、泣いたりするんじゃなくて、

「これが嫌だ」
「やりたくない」
「今はお腹がへってない」など、

普通の言葉で普通に言ったら、嫌なことを言われても「そうなのかと」ママも思うから、
「お腹へってないから食べたくない」と普通に言いなさいと。

黙って食べないのはダメだというふうにしていて。怒りをぶつけない、無視しない。

最初からそれができるのが一番いいし、それができる人と結婚してほしいですね。

お互い学んで、夫にも今教えているとことなので。

でも、先に私のほうが折れたんですよ。

私が普通に言うんですよ。それまでは私も普通に言えてなかったんです。

「返事をしないっていうことは怒ってることなんだよね?でも、私は返事をしてほしいよ」って。

あとは、すべてを完全に夫ファーストに切り替えましたね。子どもがいると子どもファーストになってしまうんですよ。

 

具体的にはどういうことですか?

例えば、

子どもが「くら寿司行きたい」って言っても、「今日はお父さんがいるから、お父さんはあんまりくら寿司が好きじゃないから、お父さんが美味しく食べられるところにママは行きたい」っていうお父さんの意見を尊重するように私が仕切っています。

朝出ていくときも、最近は主人が子どもを送っていくんですけれど、だいたいのお母さんは子どもたちに「○○君、いってらっしゃい」って言ってしまうと思うんですけれど、私は、「お父さん、運転気を付けてね。あなたたちも気を付けてね」と、お父さんを絶対呼ぶんですよ。そこで、お父さんを外さない。

子どもがいるときに、「ママはお父さんがハッピーなのがいい」っていうのを伝え続けていますね。

これを普通のテンションでずっと言い続けるのをやっています。そうしたら、返事をしないことはなくなりました。

 

アメリカ生活で学んだこと


アメリカから帰ってきてどれぐらいですか?

3年ぐらいですね。

アメリカにいたとき、主人の仕事も楽だったんですよ。授業も会議もなくて、研究だけやっていればよかったので。

満足な仕事ができていたのですね。

主人にとっては本当にパラダイスでしたね。

差別も多い地域だったので大変な思いもしましたので、私にとってはしんどかったですね。

主人は大学の中にいるので。大学の中って全米でも最もそういうことが少ない場所なんですよ。

だから主人はそういうことは受けてなくて、私一人のときに怒鳴られたり、無視されたりするんですよね。

私自身はアメリカ自体がそんなに楽しかったわけでもなくて。

でも、家事をしなくていいということを学べたのが本当に大きかったですね。

 

家事をしなければこんなに楽なんだということを知ったわけですもんね。

私も生きていけると思ったんです。

 

想像しにくいと思うんですけれども、あのタイミングでアメリカに行くことがなかったら、どうなっていたと思いますか?

ボロボロだったと思います。

離婚したかなぁ。5年も続いたら離婚したかも。

ただ、夫は子どもはかわいいんですよ。

子どものためには自分は離婚しないと思っていたと思いますね。

 

仮面夫婦をずっと続けていく。ご主人はわざと自分でやっているんだから、耐えるという話ではないですよね。

耐えがたくてしゃべらないという選択をしたと思うんですよね。

いくら言っても事態がよくならないのが耐えられなかったと思います。

 

ご主人はそういう選択をしたけれど、心を傷つけられていたのはTさんなんですよね。Tさんも耐えることを継続したかどうかはわからないですよね。

でも、無理だと思います。たぶん破綻しますよね。

 

ご主人や子どもたちと上手くやってくために、どんな勉強をしたんですか?

具体的には、こんまりメソッドをちゃんとやったことと、親業(コーチングみたいなもの)の24時間の初級はやりましたね。

それで、話の聞き方がわかって。それが大きかったですね。

「靴下出しっぱなし!」と怒鳴るんじゃなくて、「靴下が床の上にあります」という事実を言えばよかったんだなって。結構な衝撃でした。

 

上のお子さんが育てるのに大変だっただったからこそ、親業が役立ったんですね。感情をセットでコミュニケーションをとらないということの学びがご主人とのコミュニケーションにも反映されたのですね。

結構な課題を与えられて、それを1つずつクリアしていった感じですね。

課題に対して、何でそんなことが起こっているのだろうということがきちんとわかって、それに対して対処するということを、昭和は何か課題があったときに、根性でなんとかしようとしていたじゃないですか。

がんばろうという気持ちだけでなんとかしようとすると上手くいかないし、できなかったときの挫折感もあるじゃないですか。

最初、頑張って忘れ物をしないようにしていたんですよ。

診断を受ける前は、私は頭がおかしいのかなと思っていました。

発達障害じゃなくて、記憶障害か、精神疾患かなにかだろうかとも考えました。

それで心療内科を予約したものの、時間通りに行けなくて。

その時は仕事をしていたのですが、仕事だけで精一杯で、それ以外のことで時間通りに動くなんてできなかったんです。

全部、Tさんが仕組んだシナリオだったんじゃないかと思いますよ

 

自分の気持ちが一番大切


最後に、婚活を頑張っている女性にメッセージをいただけますか?

婚活をしているということは、一定の年齢までに相手が見つかってないということですよね。

一定の年齢を過ぎているイイ男は一難あるから、その一難を気にするなって思います。

うちの夫は伊集院光さんとか石ちゃんとか、あのクラスの巨体なんですけど、本当にイイ男です。

うまくいかない時期もあったけど、ちゃんと理解して、行動を変えてくれる人でした。見逃さなくて本当によかった!と思っています。

一難もない男性は、だいたい20代で結婚していますよね。

イイ男はイイ女がとっくにつかまえているので。

皆さん、事情はあると思いますが、そこまで結婚したいと思う人に出会わなくて、さぁ結婚しようと思った時に、残っている男性は一難あるかも?と思っておくといいと思います。

でも、その一難に隠れたイイ男はきっといると思います!

自分が思っているイイ男と違うかもしれないけれど、信頼に値する、本当に素晴らしい男性は、実は大勢いるのではないかと思います。

そして、何よりも大事なのは自分の気持ちだと思います。結婚したいから、これなら我慢できるかもではなくて、自分が「この人と結婚したい!」と思えなければやめたほうがいいと思います。

 

素敵なお話しありがとうございました。

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