夫ファースト<Tさんのリアル>その3

ADDという発達障害がわかったTさん。
日々の育児や夫の態度で悩んでいました。

しかし、ターニングポイントとなる出来事がやってくるのです。

やりたくてもできないという葛藤

結婚して3年目ぐらいの時ですか?

いや、もっと前ですね。

私の言うこととやることが違うということが許せないって言われました。

環境問題とか大事だと思うし、社会問題とか自分なりにちゃんと意見があって、普通にしゃべるタイプなので。

それなのに、「お前、電気がついているじゃないか」って言うんですね。

「そうやって言うんだったら、まず自分の身の回りの電気も消さないのに何言っているんだ」っていうのが嫌だったみたいなんですね。

やらないならやらないでいいのに、そうやって偉そうなことを言うくせに、なんでできないんだって。

私は私で電気を消したつもりなんですよ。完全に自覚がなくて。
すべての扉を開けっ放し、電気もつけっぱなし、水も出しっぱなしな勢いで(笑)

主人が怒りを露わにするところは、そういうところなんですね。
「なんで人の話を聞かないの?」というふうに言うと、もう腹が立って、うわーっと言われて。

 


そういう時はまだよかった時で、その後、しゃべらなくなるんです。

できないならできないでいいから、夕飯の時間だけはちゃんと守ってくれって言われるんですね。

夕飯の時間がちゃんとわかれば帰ってこれるし、時間通りに見通しを立てて行動したいんですよ。

6時に夕飯ね」って言ったら、どんなに頑張っても610分になるんですよ。

「じゃ、6時半にしよう」と言うと、640分になるんですよ。そういう病気なので。

 

時間通りにできないんですね。

待ち合わせの時間は1時間前に着こうと思って出るとちょうどいいので、最近は、かなり遅刻は減ったんですけれど、遅刻を治すのは一番難しいですね。

片付けのやり方はわかって、忘れ物のやり方はわかって、遅刻は・・・

 

それに対してご主人は最初のうち、どうしてできないのかって言うわけですよね?

そのうち、どうしてできないっていうのが嫌になって、口を利かなくなってしまって、「ちょっと話がしたいからこっち向いてよ」って言っても、それをまず無視するんです。

 

子どもの前ではそういう話はしないのですが、ベットで、ふて寝しているんですよ。

あきらかに起きているんですけれど、「どうしたらいいか考えたいから、話しようよ」って言っても、それを無視するので話し合いにならなくて、私が「もう無視されるのがムカつくって言ってんだよ!」ってなってしまって。

無視されるようになってから、本当に無理だと思って。

 

そうですよね。愛の反対は無視ですからね。

そうなんです。その時期が一番しんどかったですね。

 

ターニングポイントとなったアメリカ行き

結婚して4年目ぐらいのときですかね。主

人の転勤ではなくて、2年間の留学みたいなのがあるんですよ。それで、アメリカに行くことになって。

 

アメリカに行かなければいけないから、とりあえず行く準備しようって言って、仮面夫婦状態なのにアメリカに行ったんですよ。

ビザから何から全部自分で手配しなくてはいけなくて。

単身で行っても、家族で行っても研究費は同じなんです。だから、持ち出しにはなるので、できることは全部自分でやらなければならないような感じで。

転勤は普通会社が住むところなどを用意してくれるじゃないですか。

そういうのもなくて、全部自分たちで探して、先方へのメールも全部こっちで書いて、本当に大変だったんですけれど、行ってしまったら、なんと夢の生活だったんですね!!

どんな感じだったのですか?

まず、普通の家に食洗器と洗濯機と乾燥機があって。

これがものすごく性能がいいんですよ。ものすごい大量でもものすごい早さで。

せいぜい30分ぐらいで乾燥まで終わってしまうんですよ。

できることを全部機械に任せたら、楽になって、子どもと遊ぶ時間が出来たんですよ。

お迎えの時間までになんとなく家事が終わっているんです!

 

主人とは毎日午前中はほぼ図書館に行って、お互い勉強していました。

一緒に図書館で勉強して、一緒にお昼ご飯を食べて、午後は主人は自分の好きな研究をして、私は家に帰って家事をやって、子どもを迎えに行って、夕ご飯を作って食べてと、かなりずっと一緒にいたんですよ。

私、普通の奥さんが旦那さんとランチを一生分できる回数ぐらいは、主人とランチに行っていますね(笑)

 

アメリカに2年いる間に必然的に無視される状態がなくなったことと、家電の性能のおかげで家があまり散らからなくなったんですね。

こんまりさんのお片付け術を実践したんですけれど、こんまり流って家全部やるんですよ。

一部屋だけお掃除するのではなくて、家中片付けるんです。

そのメソッドをやってから、2回引っ越しするんですね。

本当に徹底的やったので、ものがなくなったんですね。

物をなくすことができて、片付けのやり方もわかったところで、片付くようになったんですよ。物理的に片付くようになったんです。

 

比較優位でできることだけやること専念

帰国してから、私は家事をやらない宣言をして、食洗器と乾燥機をなんとかして買って。

洗濯と子どものご飯を作ることだけにして、それ以外の家事はやらないようにしたんです。

掃除は友人がお片付けの会社を始めて、その子に週に12時間、ものを片付ける場所を全部教えて、片付けをしてもらうことにしたんです。

私、子どものおもちゃをかたづけられないんですよ。その片付けもしてもらって。

掃除機はかけられるんです。ただ、毎日やらなければならない家事は全部お願いしていました。

お風呂の排水溝のネットを変えるとか雑巾がけとか毎日やらないですよね。

 

お金で解決することにしたんですね。

そうなんです。

 

それをご主人が承諾してくれたんですね。

私が家事が苦手なのがわかったし、診断も受けて本当にできないとわかったので。

あと、経済学者なので、比較優位っていう考え方なんですね。

より得意な分野をやったほうが経済効果が高いとうことがわかっているらしく、帰国したら私に英語を教えろという指令が(笑)

それで、なんとか家がまわるようになって、子どもも少し大きくなって、少しずつ落ち着いてきたんですね。

次回へ続く

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